わが家は夫婦ともに読書好きで、子どもが興味を持った本はできるだけ用意するようにしています。
親からも、その子の年齢に合いそうな本をさりげなく勧めることがあります。
その流れで、小学4年生になった娘に、漫画『宇宙兄弟』を手渡しました。
読書を通じて
・夢に向かって挑戦する勇気
・心がくじけそうなときにもう一度立ち上がる力
が物語から自然に伝わればいいな、という気持ちがあったからです。
結果として娘は楽しく読み進め、数年後小学4年生になった次女にも波及。
いまは最新巻まで家にそろえて、それぞれのペースで読んでいます。
読む年齢の目安について、わが家の結論は「小学校高学年から」。
難しい漢字が多いわけではありませんが、セリフと場面のつながりを自分で追う力があると、よりスムーズに楽しめました。
ちなみに大人の私も、何度読んでも心が動くシーンが多くて好きな作品です。
この記事では、「うちではこうだった」という視点で、『宇宙兄弟』の読みやすさや子どもの反応、家での付き合い方をまとめます。
興味が合いそうなら、まずは1巻から様子を見ると、わが家のように入りやすいかどうかが判断しやすいと思います。
宇宙兄弟はどんな漫画?(ネタバレなし超要約)
兄・ムッタと弟・ヒビト、子どもの頃の約束を胸に、それぞれの立場から**「宇宙をめざす道」を歩き直していく**物語です。
舞台は日本の宇宙飛行士選抜や訓練の現場、そして海外の宇宙機関・関連施設など。
試験、シミュレーション、チェックリスト、チームでの意思決定――現実の仕事としての宇宙が描かれます。
といっても難解なSFではありません。
会話のテンポがよく、専門用語も場面の流れの中で自然に飲み込める作り。
シリアスな場面の合間に小さな笑いが入り、日常の温度が保たれているのが読みやすさにつながっていると感じました。
この漫画でよく描かれるのは、
「派手な成功シーンよりもうまくいかない時間をどう過ごすか」
「焦りや不安を抱えつつ、仲間との会話や準備の積み重ねで一歩ずつ前に進む姿」
私はこの現実寄りの明るさが好きでした。
・よく出てくる場面の雰囲気
・仲間と支え合うチームワーク
・選抜・訓練・ミッション準備の仕事の空気
・家族とのやり取りににじむ日常の温度
・大ジャンプではなく小さな前進の積み重ね
セリフは多めでもテンポが良く、表情や“コマの間”で気持ちが伝わります。
小学校高学年くらいになると、場面のつながりを自分で追いながらスッと没頭できるタイプの漫画だと思いました。
小学生におすすめできる理由
見た目は「宇宙=むずかしそう」に見えますが、小学校高学年なら自分で読んで楽しめると感じました。
わが家で「読みやすい・続けやすい・気持ちが伝わる」と思えた理由を3つにまとめます。
1. 難しそうに見えて“読みやすい”つくり
読み始めるとページを止めずに進めていたのが印象的でした。
専門用語が出ても、会話の流れやコマの表情でだいたい状況をつかめている様子。
わからない言葉はそのままでも話の筋は追えていたので、たまに「ここ、こういうこと?」と確認が入る程度で、自分のペースで没頭できていました。
2. コミカルな“軽さ”があって続けやすい
重めの場面の手前や直後に小さな笑いが入るので、表情がゆるんで読み疲れしにくいと感じました。
家では同じセリフをまねしたり、「今の顔おもしろい」と見せ合ったりして、自然と次のページへ手が伸びる流れができていました。
笑いのあとに集中が戻るので、長く読んでもテンポが崩れにくいです。
3. 登場人物の考えや“がんばり”が伝わる描写
大逆転よりも、失敗のあとに準備して立て直す場面が丁寧で、読み終えたあとに「次はどうするの?」と子ども側から話が続くことが多かったです。
モノローグや仲間とのやり取りでその時の考えがはっきり見えるので、感情に入りやすいのだと思います。
読後は派手ではないけれど前向きな余韻が残っていました。
宇宙兄弟は何歳から読める?
会話のテンポやコマの情報量が魅力の『宇宙兄弟』ですが、楽しむには一定の読解力が必要です。
わが家の結論は、小学校高学年からが読みやすい目安でした。
小学校高学年(4〜6年生)からが読みやすい
わが家では高学年になってから本格的に読み始めました。
難しい漢字が多いからではなく、セリフ量と場面のつながりを自分で追う力が必要だと感じたためです。
読み終えたあと私が「この時のムッタ、すごかったよね?」と聞くと、場面の意図や登場人物の気持ちまで自分の言葉で返してくれることが増え、面白かったという実感が伝わってきました。
ポイント
- 文字そのものより文脈理解がカギ
- 問いかけに反応できる=内容を把握できているサイン
- 挑戦・葛藤といったテーマが高学年の関心に合う
小学校低学年(1〜3年生)は“無理に勧めない”
わが家では低学年には読ませていません。
小学生でも読める漢字が中心ですが、セリフの意味や場面のつながりを自力で追うのは難しいと感じたためです。
興味はあっても無理な一人読みはさせないほうが、「難しい漫画」という苦手意識を持たずに済みました。
世界観に触れさせたい場合は、アニメから入るという選択肢もありだと思います(本記事は漫画の感想が中心です)。
要点まとめ
• 結論:高学年からが目安。カギは文脈理解
• 低学年は無理をしない。興味が強ければアニメも有効
• 読後のひと言質問で理解が深まる(例:「このシーン、どう感じた?」)
子どもに読ませたい教育的メリット
「高学年から読みやすい」という目安が見えたうえで、わが家で読んでいて自然にプラスになったと感じた点を3つにまとめます。
勉強のために読ませる、というより読んだ結果の“おまけ”のようなものです。
1. 文脈をつなぐ力が少しずつ育つ
『宇宙兄弟』は、ムッタのモノローグや登場人物の表情で因果関係(なぜ・どうして)が伝わる作りです。
子どもを見ていると、セリフを追うだけでなく前後の場面をつなげて意味を取る読み方が自然にできていました。
わからない言葉が出ても、物語の流れの中で今はこういう状況と把握できるので、読書が止まりにくいのも良かったです。
2. 感想を“理由つきで”言いやすい
宇宙兄弟を読んでいる娘に感想を聞くと、コミカルな面白さだけでなく、物語の展開そのものが「〇〇だから面白い」といった形で理由つきの返事が返ってきました。
こうした「面白い+理由」の返しが自然に出るのは、場面のつながりや登場人物の意図を追えている証拠だと感じます。
その結果、文脈をたどる読解力と、要点を短く言葉にする表現力が、少しずつ育っていると実感しました。
宇宙・科学への興味が広がる
『宇宙兄弟』は、選抜や訓練、チェックリスト、シミュレーションなど準備の積み重ねが丁寧です。派手な逆転よりも、失敗のあとに準備してもう一度挑む流れが多く、成果が偶然ではなく準備と協力の結果だと伝わりやすいと感じました。
読書後の興味としては、わが家ではISS(国際宇宙ステーション)の話題が増え、日本から見える時間を調べて実際に夜空を横切るISSを一緒に観察しました。
作中でムッタが空を見上げるシーンを思い出しながら、ページで読んだ“宇宙の存在”が実際の夜空とつながる体験になりました。
大人にも刺さるポイント
大人も楽しめると考える理由は
- 現実社会でも共感できる点が多い
- 心に残るセリフが仕事のやる気UPにつながる
です。
現実社会でも共感できる点が多い
主人公が宇宙飛行士を目指す上で「心の変化」や「考え方」が社会人にとってお手本になります。
物語の展開では、現実の会社の中でも起こりうる「心の葛藤、挫折、モチベーションの低下」等の話がよく出てきます。
そして、それらをキャラクターが前向きに解決する過程が、働く大人の励みになると思います。
『宇宙兄弟』の内容を題材にした自己啓発本に引用されるほど、良い内容が多くあります。
つまり漫画『宇宙兄弟』も自己啓発本と言っても良いのではと思います。
宇宙兄弟の漫画を読み終えてからの関連自己啓発本はより読みやすくなりますよ❗️
心に残るセリフが仕事のやる気UPにつながる
宇宙兄弟にはたくさんの感動ワードが出てきます。
人によって響く言葉は変わると思います。
下に私のお気に入りワードをいくつか書きました。
仕事に私生活に自分を奮い立たせる名言を見つけてみてはいかがですか?
お気に入りワード
世の中に絶対はないかもな
でもダイジョウブ
俺の中にあるから
お気に入りワード 2
俺の敵は、だいたい俺です
お気に入りワード 3
・知りたいことのおおよそ半分は
ネットや本で調べればわかることだ
どこにも載っていない「もう半分」を知るためには
自分で考え出すか経験するしかない
カンタンQ&A(親が気になる疑問)
小学校高学年の子供から楽しめる漫画『宇宙兄弟』まとめ
宇宙兄弟はシンプルな絵で内容も難しくなく、子どもでも読みやすい漫画です。
さらには自己啓発本と言っても良いほど心に良い刺激を与える内容となります。
子どもだけでなく、大人にも
「夢に向かって挑戦する勇気をもらえる」
「心が挫けそうな時に頑張る勇気をもらえる」
内容です。
子どもの心の成長や大人の仕事への向上心を上げる手助けとして
子供も大人も問わず、『宇宙兄弟』はオススメです。
まずは1巻を読めばその面白さに引き込まれるはずです。
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